伊豆石文化探究会展 6月まちかどアートギャラリー
沼津駅南口から真っ直ぐに伸びるメインストリート「さんさん通り」。多くの人が行き交うこの賑やかな歩道沿いで、道行く人の足をふと止めるのが、吉野エージェンシー(保険カンパニー)の路面を彩る「まちかどアートギャラリー」です。街の賑わいの中に現れる、感性を刺激するオープンな展示空間として、毎月さまざまな表現や地域文化を紹介しています。
6月の展示は、一般社団法人 伊豆石文化探究会さんによる「伊豆石文化」をテーマにした展示です。伊豆半島に残る石の記憶、地域の暮らしや産業を支えてきた伊豆石の歴史、そして今まさに失われつつある文化を未来へつなぐための活動を、街角から発信します。
【東の果ての世界都市建設譚と伊豆石産業遺産群】
今回の展示テーマは「東の果ての世界都市建設譚と伊豆石産業遺産群」。
「伊豆石産業遺産群」は、沼津の魅力や地域資源を紹介する「ぬまづの宝100選」にも登録されている貴重な地域遺産です。伊豆石は、建築材や石蔵、港湾、土木、暮らしの道具など、かつて地域の産業や生活を支え、日本の歴史や文化にも大きな影響を与えてきた石材です。
今回公開されている“東の果ての世界都市建設譚”のタペストリー8枚では、伊豆石に関わる壮大な歴史や、産業遺産としての価値、そして地域に残された石の記憶を視覚的にたどることができます。
【「ぬまづの宝100選」に登録された地域の宝】
「ぬまづの宝100選」は、沼津が誇る自然、歴史、文化、景観、産業など、地域の魅力を次世代へ伝えていくために選ばれた大切な資源です。その一つである「伊豆石産業遺産群」は、地域の暮らしと発展を支えてきた伊豆石の足跡を今に伝える存在です。
普段何気なく目にしている石垣や石蔵、建物の一部にも、伊豆石文化の痕跡が残されているかもしれません。今回の展示は、身近なまちの風景の中に眠る歴史や、地域に受け継がれてきた文化の価値を見つめ直すきっかけとなります。
【地域に残る“石の記憶”を未来へ】
伊豆石は、単なる石材ではありません。そこには、採石に関わった人々の営み、運搬の技術、建築文化、町並みの形成、地域経済の歩みなど、さまざまな物語が刻まれています。
全国には、大谷石や房州石など、地域の名を冠した石材文化があります。伊豆石もまた、伊豆の風土と人の手によって育まれてきた、かけがえのない地域文化の一つです。
一般社団法人 伊豆石文化探究会は、こうした市井の歴史に埋もれた「伊豆石産業史」の解明と継承に取り組んでいます。古今東西の研究書や読み物、一次資料などに散在する伊豆石に関する情報を掘り起こし、整理し、伝えることで、地域に眠る文化的価値を見つめ直しています。
一般社団法人 伊豆石文化探究会
一般社団法人 伊豆石文化探究会は、市井の歴史に埋もれた「伊豆石産業史」の解明と継承を試みる団体です。
伊豆石の産業史と遺産群の再評価を通して、未指定文化財を民間提案型で未来へつないでいく遺産化モデル事例を目指しています。地域文化や日本の歴史に大きな影響を与えた「伊豆石文化」を見つめ直し、探究、研究、継承、醸成していくことを目的に活動。古今東西の研究書や読み物、一次資料に散在する伊豆石に関する基本情報を整理し、広く伝える取り組みを行っています。
消滅寸前ともいえる伊豆石文化を後世に残すため、地域に眠る石の記憶を掘り起こし、その価値を社会へ発信し続けています。
まちかどアートギャラリー 基本情報
会場:吉野エージェンシー(保険カンパニー)沼津店
住所:静岡県沼津市大手町3-9-21 ウィスティリア大手町 1階
アクセス:沼津駅南口より徒歩5分/さんさん通り沿い・沼津駅前通り沿い(路面展示)
展示期間:2026年6月
開館:24時間いつでも鑑賞可能(屋外常設・観覧無料)
まちかどアートギャラリーアーカイブ
沼津未来クリエイティブ 写真展「沼津の肖像」 11月まちかどアートギャラリー
井口貴夫 ~こちら側/向こう側~ 8月まちかどアートギャラリー
北見美佳 ~Summer with us~7月まちかどアートギャラリー







